クサガメが病気になったら
まずはクサガメのために落ち着いてください。
今まで一緒に暮らしてきたクサガメが病気になるのは、つらいことですがここで焦ったらカメが死んでしまうかもしれません。
病気になったカメは、症状によって対処法がいろいろあります。まずはカメの症状をよく観察してください。
そして大切なカメさんを守ってあげましょう!
カメだって命は人間と同じです!
カメだって大切な命を持っています。万が一症状がひどくなった場合には獣医さんに診てもらうことぐらいのことは考えておいてください。
また、どうせもう死ぬ、死体を見たくない、などと言ってカメを池に捨てたり何も処置を施さないのは論外です。絶対にやめてください。
もし死ぬ…と思ってしまっても最後まで助けてあげてください。そうしたら、カメは1年後も生きていることでしょう。
病名、予防、症状、治し方などのチャート
*カメの病気の症状がわからないなど、お困りの方
こちらからご相談ください,掲示板としての役割も果たしております。写真もアップロード可能です。
カメに関するご相談フォーム
ハーダー氏線炎 |
ビタミンA不足や、日光浴不足、水質悪化(3日に1回ぐらい水替えしている人はOK)の病気です。結構多く発生する病気で、治すのも難しいので、普段から予防を心がけるようにしましょう。また、幼体に多いので、幼体の場合は、特に気を使いましょう。 |
症状 |
まぶたが白くなったり、目が開かなくなったり、食欲が落ちたりします。目がおかしかったらこの病気をまず疑いましょう。ですが、我が家のカメメは目が白くて、食欲もなかったのでこの病気を疑って、私はパニックになりカメを水に入れてしまうと、普通に戻りました。そして、今では元気に暮らしています。(こんな確かめ方、皆さんは真似したらいけませんよ。責任はとれません。) |
治療方法 |
一応感染症なので獣医さんに行って抗生物質を投与してもらったり、ほかのカメと隔離させるようにしましょう。あとは餌にビタミン剤(テトラレプチゾル)などをしみこませて与えたり、こまめに水替えをしたり、外で日光浴をさせてあげたりしましょう。 |
皮膚病 (水カビ病) |
これは、しっかり水を変えてなく、水が汚れていて、水の中には普段からいる→水生菌が多く発生していて(第一条件)なおカメの調子が悪い時に起こる病気です。多くは水替えをめんどくさいなどと言ってやらないのが原因です。普段からしっかり水替えをしていれば、なる可能性は非常に低下するでしょう。 |
症状 |
カメの皮膚に白くもやもやーとしたものがついています。まだなりかけのカメは、手足や首のあたりにつきやすいのでまず汚い水で飼育している方はまず一度チェックしてみることをお勧めします。また、これも私の話で申し訳ありませんが、ある日カメの皮膚が白かったので水カビ病かなーと思いましたが、よく見てみるともやもやしていなかったので、本で調べると水カビ病ではなく、成長中に皮膚が白くなることもあるようです。成長期のカメの場合はこれもよくありそうです。また、栄養不足でも似たようなことが起こるようです。 |
治療方法 |
普段から水の中にいる菌が原因なので、カメ同士をあまり隔離する必要性はないですが(症状がひどい場合は、カメからカメへ移る可能性があるので隔離してください。どちらかというとどちらでもいいという方は隔離をお勧めします。)、水を全部入れ替えましょう。そしてカメさんには悪いのですが、皮膚にイソジンを10分の1ぐらいに薄めて綿棒につけてカメのもやもやしたところにあててあげてください。そして水生菌も空気中にいるとさすがに弱ってくるので、カメを水から外に出して長時間乾かしてあげてください。これを1週間ぐらい続けます。また、症状がましな場合は薬浴(イソジンを2分の1から10分の1に薄めたものやマラカイトグリーン液、グリーンFゴールドなどを規定量に薄めたもの[おすすめ]を)使ってやってあげてください。 |
クル病 |
普段から普通に餌を与え、日光浴をさせていればなかなかならない病気ですが、一応予防するには、カメのおやつ(川エビ)を与えるとよいでしょう。餌を食べなくなって餓死するとかのリスクはあまりありませんが、甲羅が一生変形したままになってしまったり、カメが一生障害を持ったまま生きていかないといけないということになる可能性もあります。 |
症状 |
甲羅の形が反り返ったりしていて、明らかにおかしい場合や、甲羅が柔らかくなったり、甲羅がはがれたりしますが、酷くなると足が曲がって歩けなくなったり・・・という症状が出ます。 |
治療法 |
明らかに甲羅の形がおかしい場合は獣医さんに診てもらった方がいいです。また、個人でできる治療としてはカメにカルシウム強化のエサをあげる、日光浴をさせてあげるなどがあります。 |
けが |
おもに怪我をする原因は飼育者の不注意です。ひどいと、けがだけでなくカメに骨折までさせてしまう可能性があります。注意しましょう。おもに原因は煉瓦同士の狭い隙間やシェルター(隠れ家)に手足が挟まったり、煉瓦がいきなりカメの上に落ちてきた、外敵に襲われた、カメ同士のけんかが起こった。などです。対策としては、水槽のレイアウトをできるだけ簡略化し、カメの脱走、外敵の侵入を完全に防ぐことでや、種類の違うカメは一緒に飼わないことです。 |
症状 |
おもに切り傷、擦り傷、骨折、動物に襲われた場合は手足、尻尾が丸ごとなくなります。カメの歩き方がおかしいなら骨折を疑いましょう。また、余談ですが、カメ飼育場の上に鉄の網をかけレンガをたくさん乗せたいたのにもかかわらず外敵に襲われてしまったことがあります。その時カメの後ろ足がとれてなくなってしまったのですが獣医さんの所に行って診察してもらって医師に言われたとおりに治療を続けていくと足は見事回復していきました。 |
治療法 |
先ほど書いた医師の言われていたことを書きます。ほかのブログなどには全く違うことが書いてあるかもしれませんが、これが一番いいと思います。まず、水道水で患部をよく洗い流します。そして、注射器(もちろん針なし)に生理食塩水(大塚製薬)のやつが有名ですね。を患部にかけてやります。これは傷口についた汚れを落とす働きもあるんだそうです。最後に、イソジンを塗った綿棒で患部を優しくなでてあげます。こうすることで感染症を防げます。後、カメがけがをしたら水槽内の水はきれいに保ってあげてください。!(^^)! |
アエロモナス感染症 |
傷口から侵入したアエロモナス菌によって発生する病気で、金魚の場合は穴あき病を引き起こす菌の一つです。私は金魚を飼っているのですが、この病気は治療がかなり難しいようなので、感染させないように気を付けています。予防法としては、まずカメを購入するときにカメの甲羅に穴か開いていないか、カメは元気かをチェックし、飼育中はカメの水替えをこまめにすることです。 |
症状 |
甲羅に軽石のような穴が開き、しばらく放置しておくと穴が増え、カメの甲羅が大変なことになります。特にアカミミガメなどに多いことで知られています。 |
治療法 |
残念ながら今のところ個人でできる有効的な治療法はまだありません。なので、獣医師さんに診てもらい、注射をしてもらうしかないでしょう。また、治療中、カメの飼育水はもちろんしっかりしてあげてくださいね。 |
肺炎、風邪 |
カメが風邪に感染したまま放っておくと、カメは肺炎になってしまいます!肺炎、風邪になる原因としては飼育環境が悪いこと、季節の変わり目で温度変化が激しいこと、冬眠から目が覚めたばかりでカメに抵抗力がないことなどです。予防するためには飼育環境に普段から気を使いましょう。 |
症状 |
カメが鼻からヒューヒューと音を出している、下痢、食べたものを吐く、鼻水を出す、泳ぎ方が明らかにおかしい、餌を食べないなど(人間と結構似てるんですね…これが) |
治療法 |
複数匹カメを飼育している場合は感染防止のために隔離し、水をきれいにして飼育温度をヒーターやスポットライトを使い1日中25℃~30℃ぐらいに保ってください。(大体の目安)また、カメの甲羅がぎりぎり全部つからない(顔が水の中に入ってしまったらいけません。)ぐらいに38℃程度のお湯を張り、7分間温浴させてください。←獣医さんに教わった温浴の極意? |
熱中症、日射病 |
クサガメは意外に変温動物なので人間よりも熱中症になりやすかったりします。基本的に30℃を超えると熱中症になりやすくなります。この対策として、屋内飼育を行う、カメのために日陰を作ってあげる、夏は庭での水なし散歩は避ける、風通しの良いところに水槽を置いておくなどをしてあげましょう。 |
症状 |
夏、暑い日にカメがダラーっとしていたり、餌を吐き出したり、口や鼻から泡が出てきたりします。(これも人間と似ている...) |
治療法 |
人間と同じような感じに、家の中などの涼しいところへ移動して、水をかけて(この場合水道水でいいです)体温をゆっくり冷やしていきましょう。またこれも困ったときは獣医さんへgoという感じです。 |
口内炎 |
カメは水質悪化、ビタミン不足、ヘルペスウィルスなどにより、口内炎になってしまう可能性があります。 |
症状 |
口の中が化膿や炎症を起こしたり、餌をあまり食べなくなったり、前足を使って口を気にしているしぐさを頻繁にしたり、口から変なにおいの液体が出てきたりします。 |
治療法 |
水を清潔にして、水温は25℃~30℃ぐらいまで上げ、ビタミン剤を与え栄養補給をしたり薄めたヨード液を使って口の中を消毒したりします。 |
腸炎 |
カメの消化器系の病気の多くはこの腸炎だといわれています。餌(特に人工飼料)をあげるときは餌が腐っていないかよく確かめてからあげることが重要です。腸炎は飼い主のうっかりから引き起こされるので気を付けましょう。 |
症状 |
下痢をたくさん出すようになるので、すぐにわかると思います。また、エサもあまり食べなくなったりするようになります。 |
治療法 |
個人でできる治療法としては、絶食をしてから餌を徐々に与えていくようにするといいでしょう。また、与えていく餌は消化がいい、納豆菌や乳酸菌入りのものをお勧めします。症状によっては治療法も変わっていくので、獣医さんに1度は見てもらったほうがいいと思います。 |
寄生虫 |
これは別にカメに寄生していてもあまり問題はありませんが、体調が崩れたりするとカメが急に弱ったりする原因にもなりますので駆除することをお勧めします。特に野生のカメを採集した場合にはカメにかなりの割合でついています。また、ペットショップでカメを買う場合もカメの表面に何かついていないか確認してください。意外とついていたりしますよ。また、野生個体とペットショップで買ってきたカメは寄生虫の意味でも、生活習慣の違いからも一緒に飼うことはお勧めしません。 |
症状 |
カメの皮膚に何か小さな虫がついている、カメの出したふんをルーペで見てみると、白っぽい虫がついている。たくさん餌を与えているのにも関わらず他のカメより明らかに痩せている。 |
治療法 |
個人ではカメの皮膚を乾燥させる、ルーペで見ながらピンセットで寄生虫を取り除くぐらいしかできません。体の内部に寄生している寄生虫を除去するには獣医さんに診断してもらい、専用の薬を飲ませてもらうしかありません。まあそこまでする必要もない気がしますが…。 |